あおり運転厳罰化1年 摘発状況 弁護士 江畑 博之

警察庁から、あおり運転の厳罰化を盛り込んだ改正道路交通法が施行された令和2年6月30日から1年間の摘発状況が公表されました(改正道路交通法の内容はこちら)。

改正道路交通法のあおり運転容疑で検挙された件数は、38都道府県で100件(96人)でした。

この内、あおり運転が原因となる人身事故は23件発生していました。23件の人身事故のうち、重傷案件は2件で、その内1件は原付きバイクを運転していた男子中学生が別の原付きバイクに後ろから接近されてトラックに衝突する事故を起こし、その数日後に死亡したという事案でした。

また、あおり運転で相手に怪我をさせたり死亡させたとして、危険運転致死傷容疑で摘発された事例は30件ありました。そのうち、7件は走行している車の前で停車するという態様のもので、令和2年7月に施行された改正自動車運転死傷処罰法で妨害運転に加えられた行為でした。

100件の検挙件数のうち、罰則が通常のおあり運転(3年以下の懲役または50万円以下の罰金)より重い「著しい危険」(5年以下の懲役または100万円以下の罰金)が適用された事例は29件ありました。

検挙件数の9割超の93件でドライブレコーダーの映像が残されていました。その他、6件はスマートフォンや防犯カメラなどの映像が残されていました。1件は目撃情報でした。

道路別では、高速道路が24件、一般道路が76件でした。

検挙された者の年代別は、40代が最も多くて31名、次に30代が19名、50代が18名、20代が14名、60代が9名、79代が3名、10代が2名でした。

都道府県別では、大阪府が最多の11件、埼玉県が7件、北海道と東京、岡山県がそれぞれ6件でした。

 

検挙されたおおり運転の内訳は以下のとおりです。

急ブレーキ禁止違反 24件
急な車線変更 20件
車間距離不保持 16件
安全運転義務違反(幅寄せや蛇行) 16件
高速道路での急停車  9件
左車線からの追い越し 6件
執拗なクラクション 5件
逆走  3件
高速道での低速走行 1件


また、あおり運転とは認められなかったものの、道路交通法の車間距離保持義務違反で検挙された件数は、前年と同じ時期と比べ3208件少ない1万1510件で、うち高速道路上での同義務違反は前年と同じ時期と比べて3247件少ない1万30件でした。

あおり運転の厳罰化が抑止力として一定の効果をあげたといえますが、まだ件数は少なくありません。

予期せずにあおり運転の被害者となることもありますが、車間距離をきちんと空ける、急ブレーキはかけない、早めに道を譲るなど、あおり運転されないような運転を心がけるようにしましょう。

 

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