1 有罪率99.9%
有罪率99.9%という言葉をいうことを聞いたことがあると思います。これには、検察が起訴する段階で、ほぼ確実に有罪と見込める案件しか起訴していないということもありますが、この有罪率が示すように無罪を勝ち取ることは容易ではありません。
2 えん罪が発生する原因
えん罪が発生する原因としては、やはり連日にわたって行われる取り調べにより、虚偽の自白をしてしまうことが理由として挙げられます。逮捕・勾留され、家族や社会と隔絶された中で、何度も何度も同じことを聞かれ、何度も何度も説明しても理解してもらえない。こういった状況下において、一人で捜査機関と戦っていくことは困難を極めます。
そして、一度罪を認める供述調書を作成すると、それを裁判で争っていくことは容易ではありません。裁判になればみんな分かってくれる、裁判官に直接話せば何とかなる、と思うかもしれませんが、実際にはそのようなことはありません。
罪を犯していなければ自白などしないのだから、一度自白した以上、犯罪を犯した可能性は高い、と考えられてしまうのです。
3 当事務所ができること
無実を証明するためには、まず早期に弁護人を依頼し、取り調べに対して適切に対応していくことが必要です。場合によっては黙秘を行い、また自分の話している意図とは異なる供述調書が作成されるような場合には、署名・押印を拒否するといったことも必要です。
当事務所は本人と必要な限り面会し、取り調べの状況を把握し、適切なアドバイスを行っていきます。
このような弁護活動によっても起訴されてしまった場合にも、無罪のために徹底的に戦います。
検察から開示される証拠を精査し、併せて事件関係者に事情を聴取するなどして、こちら側に有利な証拠を収集します。そして、被告人質問(被告人に対する尋問)に備え、本人と綿密な打ち合わせをして、無罪獲得を目指します。
江畑 博之
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